東京電力パワーグリッドが怪しいと感じている方は多いのではないでしょうか。首都圏の送配電を独占するこの企業は、東京電力ホールディングスの完全子会社として運営されており、その事業構造や料金体系には疑問の声もあります。
本記事では、東京電力と東京電力パワーグリッドの違いを明確にし、企業構造や大株主の関係、社員の年収と待遇について詳しく解説します。また、契約廃止の手続きの流れや、東京電力パワーグリッドを装った詐欺の手口、しつこい訪問営業の実態についても触れています。
さらに、不審な電話や詐欺メールの事例を紹介し、東京電力エナジーパートナーや東京電力エナジーサポートを名乗る詐欺電話の見分け方についても解説します。東京電力パワーグリッドの怪しい点を知り、トラブルを回避するための参考にしてください。
- 東京電力パワーグリッドの事業内容や東京電力との違い
- 送配電の独占体制や料金制度の仕組み
- 詐欺やしつこい勧誘の手口と対策方法
- 契約廃止手続きの流れや注意点
東京電力パワーグリッドが怪しいと感じる疑問点
- 東京電力パワーグリッドとは何か
- 東京電力と東京電力パワーグリッドの違い
- 東京電力パワーグリッドの企業構造と大株主
- 東京電力パワーグリッド社員の年収と待遇
- 東京電力パワーグリッド 契約廃止の手続き
東京電力パワーグリッドとは何か

東京電力パワーグリッド株式会社は、2015年4月1日に設立され、2016年4月1日に現在の商号に変更された送配電事業を担う会社です。東京電力ホールディングスの完全子会社として、首都圏エリアの送配電網全体の需給管理を地域独占体制で実施しています。主な事業内容は、一般送配電事業、不動産賃貸事業、そして離島における発電事業となっています。
具体的には、送電線や変電所、配電線などの設備を保有・管理し、発電所から家庭やオフィスまで電気を安定的に届ける役割を担っています。日本の電力需要の約3分の1を占める首都圏エリアの電力供給を支えており、流通対応需要電力量は全国比で32.2%にも達しています。
電力システム改革により、従来の送配電・販売の一貫体制から分離され、「安定供給の確保」「電気料金の最大限の抑制」「お客さまの選択肢や事業機会の拡大」を目的に事業を展開しているのが特徴です。
総括原価方式や認可制などの規制料金制度が適用されており、エリア内のすべての小売事業者から託送料金収入を得る仕組みとなっています。このため、電力小売全面自由化による大きな影響を受けにくい事業構造となっているのです。
東京電力と東京電力パワーグリッドの違い

東京電力と東京電力パワーグリッドの最大の違いは、その役割と位置づけにあります。「東京電力」と一般的に呼ばれるのは、正式には東京電力ホールディングス株式会社(TEPCO)であり、グループ全体の持株会社として機能しています。一方、東京電力パワーグリッドは、このホールディングスの下で送配電事業に特化した子会社なのです。
東京電力ホールディングスは、グループ会社の経営サポートや原子力発電などを担当するセグメント「ホールディングス」の中核企業です。これに対して東京電力パワーグリッドは、セグメント「パワーグリッド」において中心的な役割を果たし、送電・変電・配電による電力供給や、送配電・通信設備の建設から保守、保全までを担当しています。
事業内容を比較すると、東京電力ホールディングスがグループ全体の戦略立案や原子力発電を担う一方、東京電力パワーグリッドは電気の送配電という具体的なインフラ事業を担っています。両社の関係は、東京電力ホールディングスが親会社(出資比率100%)、東京電力パワーグリッドが子会社という資本関係にあります。
このように、電力システム改革によって分社化された結果、かつての東京電力株式会社の機能は複数の会社に分かれ、それぞれが専門分野に特化した事業展開を行うようになったのです。
東京電力パワーグリッドの企業構造と大株主

東京電力パワーグリッドの企業構造は、東京電力ホールディングス株式会社を頂点とする東京電力グループの一員として位置づけられています。資本金は800億円で、親会社である東京電力ホールディングスが株式の100%を保有しています。つまり、大株主は東京電力ホールディングス一社のみという単純な株主構成となっているのです。
企業組織としては、代表取締役社長を筆頭に、複数の取締役副社長や常務取締役が経営を担っています。また、東京電力ホールディングスから非常勤取締役も派遣されており、グループ全体との連携を図る体制が整えられています。
東京電力パワーグリッドは東京電力グループの5つのセグメントのうち、「パワーグリッド」セグメントの中核企業として位置づけられています。このセグメントには、東京電力パワーグリッドの他にも、東京電設サービスや東電用地などの東京電力ホールディングスの子会社、さらには関電工や東光高岳などの関連会社も含まれています。
事業モデルとしては、首都圏エリアの送配電網全体の需給管理を地域独占体制で実施しており、電気事業法に基づく規制の下で事業を展開しています。総括原価方式や認可制などの規制料金制度が適用されているため、安定した収益構造を持っているのが特徴です。エリア内のすべての小売事業者から託送料金収入を得る仕組みとなっているため、電力小売全面自由化による大きな影響を受けにくい強固な事業基盤を有しています。
東京電力パワーグリッド社員の年収と待遇

東京電力パワーグリッド社員の年収は、職種や年齢によって差があるものの、全体的に安定した水準となっています。回答者の平均年収は582万円で、年収範囲は200万円から1200万円と幅広く分布しています。
職種別に見ると、企画職が742万円と最も高く、次いで営業職の579万円、技術職の576万円と続きます。一方、総合職は458万円と比較的低めの水準となっています。以下に職種別の平均年収をまとめました。
職種 | 平均年収 | 年収範囲 |
---|---|---|
企画 | 742万円 | 660万円〜850万円 |
営業 | 579万円 | 400万円〜900万円 |
技術 | 576万円 | 200万円〜1200万円 |
設備保守 | 584万円 | 420万円〜900万円 |
配電 | 576万円 | 420万円〜900万円 |
事務 | 536万円 | 240万円〜900万円 |
保守 | 510万円 | 280万円〜780万円 |
総合職 | 458万円 | 240万円〜700万円 |
待遇面では、電力業界の中でも安定した企業として知られており、地域独占の送配電事業という特性から、景気変動の影響を受けにくい雇用環境が整っています。また、電力システム改革後も総括原価方式に基づく規制料金制度が適用されているため、経営基盤は比較的安定しています。
40歳時点での年収は全体平均よりも高くなる傾向があり、年齢とともに給与が上昇するいわゆる年功序列的な要素も残っているようです。ただし、近年は成果主義的な評価制度も取り入れられつつあり、単純な年功序列ではない給与体系に移行しつつあると言えるでしょう。
東京電力パワーグリッド 契約廃止の手続き

東京電力パワーグリッドとの契約を廃止する場合、特に建物解体に伴う引込線等の撤去には適切な手続きが必要です。これは感電事故防止のために非常に重要な手続きとなります。
まず、一般住宅への電柱からの引込線の撤去については、撤去希望日の少なくとも1週間前までに申し込みを行う必要があります。ただし、場合によっては撤去工事の準備に6ヶ月以上を要することもあるため、建物の解体計画がある場合は、十分な期間を考慮して早めに申し込むことが推奨されています。急な申し込みには対応できないケースもあるので注意が必要です。
申し込みの際に必要な情報は以下の通りです:
- ご契約者さま名
- ご住所(〇丁目―△番―□号)
- 供給地点特定番号または電力メーター番号
- 撤去可能日と解体日
申し込み先については、電気需給契約の解約手続きがまだ済んでいない場合は、契約者から小売電気事業者へ連絡する必要があります。それ以外の場合は、東京電力パワーグリッド株式会社へ直接連絡することになります。
なお、電気設備がある状態での解体工事は感電の恐れがあり大変危険です。感電災害防止のため、必ず引込線・電力メーターなどの撤去を行ってから解体工事に着手するよう注意しましょう。また、託送供給により電気の受電・供給をされている発電者・需要者についても、建物を解体するなど今後設備を利用しない場合には同様の手続きが必要となるのです。
東京電力パワーグリッドの怪しい勧誘や詐欺の実態
- 東京電力パワーグリッドを装った詐欺の手口
- 東京電力エナジーパートナーのしつこい訪問営業
- 東京電力からの不審な電話への対処法
- 東京電力エナジーサポートの詐欺電話の見分け方
東京電力パワーグリッドを装った詐欺の手口

最近、東京電力パワーグリッドを装った詐欺が増加しており、多くの消費者が被害に遭っています。この手口は巧妙で、一見すると本物の東京電力からの連絡のように思えるため、注意が必要です。
よく見られる詐欺の手口としては、まず「スマートメーターの交換が必要」と称して自宅に訪問してくるケースがあります。作業員を装った人物が突然訪問し、「無料で交換します」と言いながら、実際には不必要な工事や契約を結ばせようとするのです。東京電力パワーグリッドの場合、スマートメーター交換は事前に書面やメールで通知されるのが一般的であり、突然の訪問は疑わしいと考えるべきでしょう。
また、メールやSMSを使った詐欺も横行しています。「未払い料金がある」「供給停止の予告」などと脅し、記載されたURLから個人情報や支払い情報を入力させようとします。東京電力パワーグリッドの正規メールは基本的に「@tepco.co.jp」のドメインから送られてくるため、それ以外のアドレスには注意が必要です。
さらに悪質なのが、電話による詐欺です。東京電力パワーグリッドの社員を名乗り、「料金の未払いがある」「過払い金がある」などと言って銀行口座情報を聞き出そうとします。実際の東京電力パワーグリッドでは、電話で口座情報を聞き出すことはありません。
このような詐欺から身を守るためには、不審に思ったらすぐに東京電力パワーグリッドの公式窓口に確認することが大切です。また、個人情報や金融情報を安易に教えないよう心がけましょう。
東京電力エナジーパートナーのしつこい訪問営業

東京電力エナジーパートナーの名を語った、あるいは実際の営業による訪問販売に関する苦情が後を絶ちません。「しつこい」「何度も来る」という声が多く寄せられており、中には消費者庁から行政処分を受けたケースもあったようです。
こうした訪問営業では、「電気料金が安くなる」「今なら特典がある」などと言って契約を急がせる手法がよく使われます。実際、2021年には消費者庁が東京電力エナジーパートナーに対して、勧誘目的を告げずに消費者宅に電話をかけ、事実に反して「料金が安くなる」と勧誘したとして、6ヶ月間の業務停止命令を出したことがありました。
訪問営業の特徴として、午後の時間帯に来ることが多く、特に主婦や高齢者が一人でいる時間を狙う傾向があります。営業マンは「今だけのキャンペーン」「本日中に契約すれば特別割引」などと言って、その場での契約を迫ってきます。しかし、焦って契約すると後悔することも少なくありません。
このような訪問営業に対しては、まず玄関先での対応を心がけ、安易に家の中に入れないことが重要です。また、「検討します」と言って資料だけを受け取り、その場での判断は避けましょう。電気の契約は急ぐ必要はなく、じっくり比較検討する時間を持つことが大切です。
もし契約してしまっても、訪問販売の場合は「クーリング・オフ」が適用されるケースがあります。契約書面を受け取った日から8日以内であれば、無条件で契約解除が可能なので、不安を感じたらすぐに手続きを取ることをお勧めします。
東京電力からの不審な電話への対処法

東京電力を名乗る不審な電話が全国的に増加しています。特に最近では、自動音声による巧妙な詐欺電話が報告されており、注意が必要です。2024年4月には、「東京電力のお得な料金プランに切り替えた場合、どれくらい光熱費が削減できるかの診断検査を行っております」という自動音声から始まる不審な電話が確認されました。
このような電話では、住居形態を尋ねた後、「無料シミュレーション」を名目に自宅訪問を促すケースが多いようです。しかし、東京電力は公式に「自動音声によるアンケートは行っていない」と明言しており、こうした電話はすべて詐欺と考えて間違いありません。
不審な電話への対処法としては、まず電話に出る前の段階での対策が効果的です。固定電話には留守番電話機能を活用し、相手を確認してから折り返す習慣をつけましょう。また、知らない番号、特に「070」「080」「090」で始まる携帯電話番号や、「0120」以外の見慣れない番号からの着信には注意が必要です。
もし電話に出てしまった場合は、以下の対応を心がけましょう。
- 個人情報を絶対に教えない
- 「検討します」と言って一度電話を切る
- 公式サイトに掲載されている東京電力の正規の問い合わせ先に確認する
- 不審な点があれば消費生活センターに相談する
特に注意すべきは、電話の途中でボタン操作を求められるケースです。番号を押すことで、オペレーターに接続されたり、個人情報入力を促すSMSが送られてきたりする可能性があります。こうした誘導には絶対に応じないよう気をつけましょう。
東京電力エナジーサポートの詐欺電話の見分け方

東京電力エナジーサポートを名乗る詐欺電話も増加傾向にあります。こうした詐欺電話は、一般の方が本物と偽物を区別するのが難しいよう巧妙に仕組まれていますが、いくつかの特徴を知っておくと見分けやすくなります。
まず、本物の東京電力エナジーサポートからの連絡は基本的に事前予告があります。突然の電話で「今すぐ対応が必要」と急かすのは詐欺の可能性が高いと考えるべきでしょう。また、正規の連絡では、契約者本人の名前や契約内容について具体的に言及できますが、詐欺電話では「お客様」「ご契約者様」などと曖昧な呼びかけをすることが多いです。
詐欺電話によく見られるパターンとしては、「料金の未払いがある」「過払い金がある」「特別な割引がある」などと言って、銀行口座情報やクレジットカード情報を聞き出そうとするケースがあります。また、「プリペイド式携帯電話の購入」を勧めるのも詐欺の典型的な手口です。東京電力では、賠償金のご請求の確認用にプリペイド式携帯電話の購入をお願いすることは一切ありません。
見分け方の一つとして、電話番号の確認も有効です。本物の東京電力エナジーサポートからの電話は、公式サイトに記載されている番号からかかってきます。不審な番号、特に携帯電話番号からの着信には警戒しましょう。
以下の表は、正規の連絡と詐欺電話の違いをまとめたものです。
正規の連絡 | 詐欺電話 |
---|---|
事前に書面やメールで予告がある | 突然の連絡で急かす |
契約者の名前や契約内容を具体的に言及 | 「お客様」など曖昧な呼びかけ |
公式サイトに記載された番号から連絡 | 携帯電話番号など不審な番号から着信 |
個人情報や金融情報を電話で聞き出さない | 銀行口座情報やカード情報を要求する |
プリペイド携帯の購入は勧めない | プリペイド携帯の購入を勧める |
少しでも不審に思ったら、その場で返答せず、一度電話を切って東京電力の公式窓口に確認することが最も安全な対処法です。
総括:東京電力 パワーグリッドは怪しい?
この記事のまとめです。
- 東京電力パワーグリッドは首都圏の送配電を独占する企業
- 東京電力ホールディングスの完全子会社であり、事業構造が閉鎖的
- 電力システム改革により分社化されたが、実質的な独占体制は継続
- 総括原価方式により、コスト増加分が電気料金に反映されやすい
- 規制料金制度のため、電力自由化の影響を受けにくい安定収益モデル
- 送配電設備の維持・管理コストが不透明で、料金の妥当性が疑問視される
- 託送料金収入で運営され、小売電気事業者は選べるが送配電は独占状態
- 社員の年収は高水準であり、経営が安定していることがうかがえる
- 電気契約の廃止には長期間の手続きが必要な場合があり、不便を感じる人もいる
- スマートメーター交換を装った詐欺が発生しており、事前確認が重要
- 未払い料金や供給停止を騙る詐欺電話・メールが横行している
- 東京電力エナジーパートナーの訪問営業が強引だとする苦情が多い
- 突然の電話で料金割引や特別プランを案内するケースは詐欺の可能性が高い
- 東京電力を名乗る自動音声電話の詐欺報告が増加しており、注意が必要
- 東京電力エナジーサポートを名乗る不審な電話では、個人情報の提供は厳禁